アラ・ギュレル写真展について

トルコの著名な写真家アラ・ギュレル氏の写真展が2019年7月1日から京都市東山区の東福寺・大慧殿で開催されました。写真展はトルコの大統領府が主催。
2018年亡くなったアラ・ギュレル氏は「世界七大写真家」と評されるなど国際的に高く評価され、日本で写真展が開かれるのは初めてです。
画家のパブロ・ピカソやサルバドール・ダリをはじめ、マザー・テレサらのポートレート、トルコ・イスタンブールの風景写真など約60点が並んでいました
(オリジナル・プリントではなかったので、風合いはちょっと残念・・・)

前日には、G20で来日したエルドアン大統領の挨拶(通訳付き)が。
日本・京都(きょうと)の東福寺(とうふくじ)にて「アラ・ギュレル写真展」開幕式を行いました。
(2019年6月30日 日曜日)

アラ・ギュレルは、創造力豊かな写真家・写真記者として世界的な評価を得ているのですが、日本では意外と知られていない写真家です。これを機に、知っている人が増えるといいな、と思います。
初のアラ・ギュレル展は、4月23日にイギリスの首都ロンドンで開催。同展はその後、パリ(フランス)、京都(日本)、ニューヨーク(アメリカ)、ローマ(イタリア)、モガディシュ(ソマリア)で芸術愛好家に披露されます。

アラ・ギュレルって誰?

1961年イギリスで発行されるイギリス写真ジャーナル年鑑がギュレル氏を世界最高の写真家7人のうちの一人と認め、同年、アメリカのメディア写真家協会(ASMP)のメンバーに加えられた唯一のトルコ人となりました。
1962年にはドイツの「マスター・オブ・ライカ」の称号を与えられ、同年、写真界で当時もっとも重要な出版物であった雑誌「Camera」が彼の特集を組みました。          近年では、2002年にフランス政府からレジオン・ドヌール勲章(文化芸術部門)を、2009年にはパリ市によって「パリ市名誉市民賞」を授与されました。2005年にはトルコ大統領府より文化芸術大賞を授与され、2008年にはトルコ共和国文化観光省の文化芸術貢献賞、2009年にはトルコ大国民議会から優秀貢献賞、同年アメリカでルーシー財団の永世栄誉賞、2011年にはトルコ共和国文化観光省の文化芸術大賞を授与されました。
ギュレル氏90歳の誕生日である2018年8月16日にはアラ・ギュレル博物館とアラ・ギュレル・アーカイブ及び研究センターが開館しました。

関連記事
アラ・ギュレル 90才で逝去
トルコ共和国大統領府主催写真展「アラ・ギュレル」
不滅の写真家アラ・ギュレル、死去

お願い

この記事は、読者が自由に記事の金額が決められるPay What You Want方式をとっています。

「役にたった」「面白かった」など、何かしら価値を感じた場合は、下記のチケットをクリックして、価値に見合った金額をお支払い下さい。

投げ銭はこの画面で

価値がないと思った場合には、お支払いは不要です。同じ記事を読み返して、新しい気づきがあった場合には、1人で何回クリックしても大丈夫です。

カメラ任せで、半自動的に撮った写真ではなく、自分の思いを写真に込めたい人へ。

写真は、言葉と同じく、インプットしてそのイメージを自分の体を通してアウトプットする。

その繰り返しで、どんどん本質に近づき、人間の感情の機微に迫れるのではないか。

そのためには、良い写真をどんどん、脳にインプットしよう。

そんな思いで、フォトグラファーを紹介するシリーズ。