「カメ止め」のスピンオフ?!

まだCOVID-19で緊急事態となっていない頃、参加した大阪アジアン映画祭
それでも、すでにウィルス流行がじわじわ広がっているため、一部のイベント・共催企画を中止・変更し、規模縮小をはかった上で、実施されました。

さらには、上映会場に手指消毒液の設置等、感染予防対策を講じられました。

その会場で、私は、たまたま、2018年に大ヒットした自主映画「カメラを止めるな!」のプロデューサー、市橋さんとお会いし、にしきたショパンスタッフも交えて色々お話を伺いました。

その後、感染者数を抑えるため2020年4月7日に緊急事態宣言が発令。
さらに、延長が決まり、先の見通せない状況が続いています。

そんな折、4月上旬に、完全リモートで制作された映画「カメラを止めるな!リモート大作戦」がYoutubeにアップされました。

カメラを止めるな!」のスピンオフ作品が、まさかこんな形で!

市橋プロデューサーより。
「今回の短編映画はネタバレ厳禁ではなく、困難な状況の中で撮影に奮闘する人達のコメディ映画で有り、
コロナ前と同じ様に映画を観たい、作りたいと思っている人達の想いをのせたメッセージ映画だと私は思っています。
こちょこちょ映像やエンディングダンスへ多くの人が寄り添って頂いた事で、さらに気持ちが込められました。」

時間は27分です。最後の展開にご注目を。

見終わって・・・映画制作にかける熱い思いが伝わる映画

すでにたくさんの方が視聴して、素晴らしい言葉で書いておられるので、圧倒されてしまっています。

Youtubeコメントなんて、下へ下へスクロールしていっても、なかなか最新コメントにたどり着かないくらい。

今までやったことのない手法で撮影され、たくさんの人がくすぐられて笑っている動画が次々出てくるというシーンが、次は誰が出てくるのかな?とついつい目で追ってしまいます。

出来上がった劇中映画を、キャストやスタッフの人たちがスマホで見て、やっぱり会わずにオンライン打ち上げ。そのときの、スタッフが酔っ払いつつ、ポロっと発した言葉に、その人の本音の感情が伝わってきて、さらに、それが映画に関わった人全ての感情がぎゅっと濃縮されたもののように感じられました。

その思いの熱量に、「こんなに作りたい人たちがいるんだ・・・」と、思わず、私もジワっとこみ上げそうになりました。

外出の制限で、いろいろな活動がやりづらくなっている今の状況ですが、

こういう何気ない思いを丁寧に拾っていくことで、共感が、じわーっと伝わるんだな、と改めて気づかされました。

植田監督の、今ならではの状況に目をつけ、4月上旬制作、5月1日ウェブ公開というスピードで作られた映画!!

今コロナの影響で閉館の危機となっているミニシアターが、「カメ止めヒット」への火付けとなったことへの恩返しという思いも込められているそうです。

こういう経緯や情報を目にすることができたのも、人のつながりですね。

クラウドファンディング実施中!!

本編の最後には上田慎一郎監督からの全国のミニシアターの運営継続を支援するために立ち上がったクラウドファンディングについてのコメントも収録されています。

ぜひ応援いただき、出歩けるようになったら、映画館で楽しい時間をすごせますように。

また、今はわからないことだらけで、医学者の方や現場の方が、感染のリスクを犯しながら、治療やそれぞれの仕事を遂行してくれていることにも感謝したいと思います。

映画情報

『カメラを止めるな!リモート大作戦!』

▼出演: 濱津隆之、真魚、しゅはまはるみ、どんぐり、大沢真一郎、秋山ゆずき、長屋和彰、市原洋、細井学 山口友和 浅森咲希奈 吉田美紀 合田純奈 藤村拓矢 生見司織 佐渡未来 眼鏡太郎 白岡優 久場寿幸 山本真由美 林奏絵 曽我真臣 #リモ止めこちょこちょ応募 の皆様 #リモ止め踊ってみた応募 の皆様

▼スタッフ 監督・企画・脚本・編集:上田慎一郎
プロデューサー:上田慎一郎、市橋浩治
ラインプロデューサー:鈴木伸宏 制作:津上理奈 ふくだみゆき
音楽・主題歌:鈴木伸宏、伊藤翔磨

OPアニメーション:ふくだみゆき
ビジュアルデザイン:リック
エンドロールダンス振付:浅森咲希奈
エンドロール編集:松本純弥
主題歌「Your Operation」謙遜ラヴァーズ.feat村上杏奈/小西桃代/小林未沙/エモジエマ(Ott Jit)/キノリユノ(Ott Jit)
主題歌ミックス&マスタリング:山本真義
制作:株式会社PANPOCOPINA
制作協力:ENBUゼミナール コピーライツ:(c)カメラを止めるな!リモート大作戦!

▼イントロダクション
◎キャストスタッフが一度も会わずに”完全リモート”で制作! 撮影は、ビデオ会議画面の録画やキャストのスマホでの自撮りで行い、それを上田慎一郎監督が受け取り、編集して仕上げました。

◎世界中から300人以上がリモート出演! 「応募者全員採用!」と銘打ちSNSで一般募集したエンドロールダンスには305人が出演。子供から年配者まで幅広い層から応募があり、日本のみならず、韓国、カナダ、カンボジアなど海外からも応募がありました。同じくSNSで一般募集した「こちょこちょされて大笑いする映像」も20人以上の映像が採用され、本編で使用されています。

◎企画着想から1ヵ月で公開! 4月3日に上田監督が完全リモートでの映画制作を着想。翌4日には本作のあらすじが完成。9日にはシナリオが完成。13日に制作が公に発表。4月中旬に撮影がスタートし25日に全ての撮影が終了。5日間の編集を経て完成。5月1日に公開。

▼あらすじ 新型ウイルスの感染拡大で外出自粛を余儀なくされている日本。そんな中、自宅の映像ディレクター・日暮の元に笹原、古沢の両プロデューサーからビデオ電話がかかってくる。「今月中に再現ドラマを1本作って」という無茶ぶり……。「今は撮影できる状況じゃないですよ」と渋る日暮に、驚きの返答が返ってくる。「スタッフキャスト全員、一度も会わずに作ります」。かくして、完全リモートでの映像制作が始まる…!


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プロデューサー裏話

「映像製作について私がした事は、企画立ち上げとシナリオ、編集チェックくらいです。
今回は『カメラを止めるな!』と同様に完成映像から流して違和感を回収する流れではなく、いきなり依頼される所から始めた方が良いと提案しました。ネット配信なので、冒頭のインパクトが大事だし、長い映像を見続けるのは容易では無いからです。
また、すでに多くの方が『カメラを止めるな!』の方程式は知っているので、またかと思われたり、ネタ探しになるのは良くないと思ったからです。
映像製作や撮影方法などについては基本的に任せてましたが、出来上がる映像をミニシアターエイドとどう繋げるとか、PR担当をセットしどう盛り上げるのかなどを一緒に考えてました。
と言いましても、結局は上田監督の企画とシナリオや編集、キャスト、スタッフ(音楽と企画)の頑張りが全てです。」