私たちは経験したことのないものを理解することが出来ない。だから知覚できて目に見えるものだけにフォーカスしがちである。
しかし目に見えるものは必ず目に見えない無限のものと関係している。
私たちは窓から空を見ることは出来る。しかしそれは空の大きさが窓の内側におさまっているということではない。
もし私たちが生まれてから一度も家の外に出たことがなく、常に窓からしか空を見たことがないならば、空が何かを理解することは出来ないだろう。
もし誰かが空は無限に広がっていると私たちに言うならば、私たちは彼の頭がおかしいと思うだろう。
どうして小さな窓から無限なるものが見えるのか?
-窓から見えるものはどれも、せいぜいその窓自体の大きさと同じでしかないはずだ。
それは完璧に論理的に見えるが、私たちはそれが間違っていると知っている。
なぜなら外に出て空を直接見た経験があるからだ。
私たちは自分の個人的体験を誰かに証明することは出来ない。その人が自分で経験するまでは理解できないのだ。
私たちは無限なるものを直接見ることは出来ない。
形なきものへ至るためには、最初は形あるものが必要だ。
しかし勘違いしてはならないのは、それが見えないからといって、存在しないというわけではないことだ。
(ハナムラ チカヒロ)

上の言葉を発信されているハナムラさんの著書が発売されました。
ぜひご覧下さい。

とても印象的なインスタレーション

開催に関する記事はこちら。
ハナムラチカヒロによるランドスケープ・インスタレーション。
(会場:大阪市立大学医学部附属病院)
2012年度日本空間デザイン賞 大賞/日本経済新聞社賞 受賞作品 READYFOR OF THE YEAR 2014 クリエイティブ部門賞受賞
不安な気持ちで何週間も病棟の中で過ごさねばならない入院患者に向け、一瞬でも病を忘れる事のできるような風景を、霧とシャボン玉、人工雪で出現させるプロジェクト。
圧倒的な現象に立ち会うことで、医師、看護師、患者といった関係性とは異なる、新しいコミュニケーションが生まれ、新しい何かがたちあがることが目指された。
作者はアートが医療行為としての役割を担う日がくることを夢見ている。
(Osaka Canvas Projectより引用)

私は、アートというのは、今までになかった、新しい見方を呈示するものであれば、何だって良いのかもしれないと感じました。
人は、ともすると、慣れたもののなかで、同じことを繰り返すことで安心感を得る。
でも、それだけでは代わり映えしないから、ときどき、こんなふうに新しい風を吹かす人が現れる。
それがアーティストかな、なんて思ったりするのです。