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一つ上の、写真チェックポイント

遊びで撮ったものではなく、商用目的で評価される写真の条件には、いくつかチェックするポイントがあります。

商用目的とは、広告であったり、ストックフォトであったりします。

商用に使う場合

  •  ピントが合っており、過剰な加工の形跡がなく(シャープネスのかけ過ぎ、高ISO感度で速いシャッタースピードを使う、ノイズ、センサーゴミの映り込み、ヒストグラムによる白飛び、黒つぶれ発生の確認漏れ、など)、かつ明るい写真が好まれています。
  • ノイズが多い(粒子が粗い)のは、光が少ない状況で画像を撮影するときに、 ISO 感度の設定が高いという場合が多いです。
  • ピンボケの有無は、必ず100%に拡大して調べます。背景や被写体の一部がボケていても、メインの被写体にピントが合っていて、くっきりとしているのが大切です。
  • 明るさに関して、露光がとらえようとしている光景を表わしていたとしても、販売には理想的ではない、と判断される場合もあります。
  • ホワイトバランス、コントラスト、彩度が不自然ではないか?(Lightroomの「自然な彩度」を使用推奨)
  • 編集は目立たないように行う必要があります。オブジェクトを背景から選抜(またはマスキング)し、新しい画像に合成するには、時間、根気、注意が必要です。十分に選抜されていない、または自然なシーンの一部に見えない画像は提出しないでください。
  • 色収差:画像でオブジェクトの周囲に色がずれている。
  • 構図:地平線はまっすぐか。画像をトリミングしすぎると、デザイナーがテキストやオブジェクトを追加できる余地がなくなります。

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品質と技術的な問題

以下は、ハイアマチュアからプロ向け情報ですので、一般の方はそこまで必要がありません。

モニター設定

現在カメラの入力プロファイルは、sRGB とAdobe RGBです。
そのいずれもがガンマ2.2で作られています。

撮影データを出来るだけ正確に見る」ための設定です。

設定:

モニターの白色点の色温度:全ての基準。設定は6500K(カメラ内部のプロファイル設定が、6500Kのため)

推奨輝度(モニターを見る際の明るさ):画像データを見るなら100~120cd(カンデラ)

*カメラの背面の液晶モニタでは、正確な色評価は難しいので、必ずキャリブレーションしたモニタで評価する必要があります。

多少経済的に余裕があり、Adobe RGB まで再現出来る

sRGBまで再現可能で、色再現がしっかりできるものを選択

10万円以上

現像環境

正しい色をモニターで見るためのポイント:環境光

環境光条件は、 昼白色 色温度;5,000K


人間の目は、さまざまな光源下にあっても、白いものを白く見ることができます。

そういう特性があるため、AとBを比較して違いを観る、相対評価という能力には優れていますが、
AまたはBだけの絶対評価は出来ないという欠点があります。

電球の真下で、ずっとモニターを見ていると、そこに映る画像の色が正しい色と判断するしか、基準がなくなってしまいます。

そのため、人間の眼で撮影画像のデータを正しく観るためには、高演色性ライト(色を正しく見るための光源)が必要で、その下でだけ正しい情報を見ることが出来ます。

素晴しいモニターや高価な測定器を買うだけでは片手落ちで、環境光の整備も、とても重要です。


直管型蛍光灯

高演色性蛍光灯(演色AAA)

色を忠実に再現する蛍光灯です。演色AAA昼白色は印刷物などの色検査用、病院の診察室などに、演色AAA電球色は白熱電球に似た雰囲気をつくります。

【用途】美術館、博物館、画廊、アトリエ、カラー製版、印刷、写真、塗装、染色などの標準照明、塗料、インキ、染料、化粧品、薬品、製紙、食料品工場の標準照明、装飾品、呉服、洋品等色を重視する店舗照明、その他色を自然光で見る場合と同様に忠実に再現したい場所等々

電球型蛍光灯

トルーライト・バイタライト蛍光灯

特徴;トルーライト・バイタライトは一般の蛍光灯と違い太陽光(自然光)に極限的に近づくように米国で設計・開発されたフルスペクトルランプです。色温度5500~5700K(ケルビン)、演色性91-94Raで、まぶしさが少なく正確な色がすみずみまで良く見えます。品質検査・色検査などに抜群の効果を発揮し、精密機械・半導体・液晶・ガラス・ゴム・インキ・塗料・印刷・陶器・セラミック他、全国3,000以上の工場の生産ライン、品質検査、色検査部門に採用され高い評価を得ております。国内販売に20年以上の実績をもつトルーライト・バイタライトは工場の中の一番重要な部門に採用されている。

色の測定器

毎週1回モニターの調整をする際に使うツール

モニターの色合わせと、プリンタとモニター色合わせ両方が可能なもの

モニターの色合わせが可能なもの

■部材高騰による価格改定について ■

昨今の急激な円安、電子部品/金属製材料や樹脂材料の価格高騰、物流関連費用の上昇により、今後 各メーカー価格改定が予定されております。

■ 電子部品・部材不足の影響について ■

主に半導体需要の急激な増加により、世界的に電子部品・部材が不足し、 現在 各商品の生産体制に、大幅な遅延が発生しております。
商品によっては、欠品・納期遅延が発生している場合がございますので、事前確認をお勧めします。

蛍光ランプの点灯方式

■スタータ形(FLタイプ)

あらかじめフィラメントを予熱してから放電を開始する方式です。(点灯管が必要)

■ラピッドスタート形(FLRタイプ)

スイッチを入れると速やかに点灯する点灯方式です。
「スタータ形」より点灯時間を短縮させる為に開発された方式です。(点灯管不要)

■高周波点灯方式(FHFタイプ)

電子安定器(インバータ)により、50/60Hzの交流電源を一旦直流に変換してランプを点灯させます。
「Hf器具専用」のランプになります。


平均演色評価数(Ra)の数値

あるランプの照明下で各色彩が基準光とまったく同じ色彩に見える場合、そのランプの平均演色評価数(Ra)は100という数値になります。

ただし、平均演色評価数(Ra)は色の再現の忠実度を表わした指数で、色の好ましさを表わしたものではありません。

このため、平均演色評価数(Ra)が低く、色ズレを生じていても、色彩によっては好ましく見える場合があります。

しかし、人の顔のようにわずかでも色ズレすると不自然に感じたり、不快感を味わう場合もあります。

したがって、単に平均演色評価数(Ra)が低いというだけで、そのランプの実用的な価値が低いとはいえませんが、一般的に平均演色評価数(Ra)が80以上あれば、色彩の見え方を実用的に満足させるものだといわれます。

(参考)LampPro.com

Rawデータについて

JPEGかRawを使うかは、求められる状況に応じて決めていく必要がありますが、出力ファイル形式はいろいろ選べるのがRawデータとなります。

Nikon D800系を例にとると。。。

カメラ側のRawデータ設定:最も高品質の、非圧縮14bit 3600万画素Raw、ファイルサイズ75.2MB

Photoshopで開くと103.4MB(ほぼTIFFデータと同党)

1枚あたり103.4MBのメモリを確保する必要があります。

ファイル容量が大きいので転送時間がかかりますが、圧縮を解凍する必要がないため。展開時に必要とするCPUのパワーは最も少なくなります。

しかし、拡大、縮小、画像の選択は処理が重いので、RAWはCPUパワーを必要とします(CPU使用率約25-80%、圧縮ならもう少し多くのパワーが必要)。

ですので、バッテリーのみで駆動させるノートPCでは、減りが早くなる可能性があります。

<参考>

Rawロスレス圧縮:可逆

Raw圧縮:非可逆(完全に復元はされないため、失われるデータがある)

3600万画素Rawデータを扱う場合の注意点

○撮影時:記録方式(SD,CF,USB3.0接続のテサー撮影)

○撮影後・確認:記録媒体(HDD/SDD)の読み出し速度(MB/秒)

画像編集ソフト使用時のCPUの割り当てシステムメモリ容量

画面 描画のGPUメモリの容量

以上が、作業効率に関わってきます。

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