写真は、香港で見かけた工事中のビル。 なんと、足場に竹が使われております。

しかも、結構高さのあるビルでも、とにかく竹で足場が組まれるのです。

なんで??

香港の気候は亜熱帯性気候。春から夏は高温多湿、秋から冬は温暖で乾燥した気候となります。

一番大きな理由は「安いこと」。 同じ長さの竹と鉄パイプでは、値段が5倍以上違うらしい。香港は、中国から長くて質の良い竹材を安価に入手できる。

1)材料が軽く

2)組立や解体作業が容易で

3)作業員の負担が大幅に軽減でき

4)竹の特徴である「しなり」が重さで倒れる危険性を低くし

5)湿度の高い香港では、鋼管足場では錆びやすく、管理も大変だが、竹は湿気を含むことで良く締まりかえって丈夫になる <出典:Wikipedia>

ビル建設時に用いる作業員の足場として、殆どの建設現場で大量の竹材が使用される。

これは香港に隣接する広東省などで丈夫で安価な竹が大量に入手出来るからである。

この竹材の足場を用いて高層ビルを建設するという方法は香港の他、マカオ特別行政区、台湾でも行われています。

竹の強靱さを建築学的に分析すると、鉄筋コンクリートの組織構造に例えられる。

組織構造が頑強な上、中空になっていることから、木材に比べ軽い。

さらに、竹で足場を組むための資格を取る学校もあるのだそう。

竹の足場

竹のパワー

そういえば、あまりに身近すぎて竹のこと、あまり知らなかったなぁ。 私の好奇心は、竹そのものに移っていきました。 竹は、昔から色々加工して使われるし、すごく繁殖力もあって根っこが特に凄い勢いで伸びるイメージ。 さらに、広島の原爆や、ベトナムの枯葉剤の影響も、あまり受けなかったとか・・。 「竹は抗菌、鮮度保持能力に優れた素材として知られています。昔の旅人は、竹の皮でおむすびを包み、竹の水筒に水を入れ長旅へ備えましたが、これは竹の鮮度保持能力、抗菌作用を利用した先人の知恵であったといえます。

また「竹細工の職人は水虫にかからない」といわれているそうですが、実際に竹の含有成分中に白セン菌(水虫)に対する抗菌物質が発見されたそうです。一方、中国では竹のエキスは万病の秘薬とされており、現代医学でも制ガン効果があるとされている多糖体物質が、多く含有されていることが判っています。

動物の世界でもその効能を垣間見ることが出来ます。竹の笹を主食にするパンダの糞が全く匂わないのは、竹の含有成分に異臭を分解する物質を多く含んでいるからであり、野生の熊はその効能を利用し、狩りの前に竹の笹を食べ、体臭や息の臭いを抑えていると言われています。」

株式会社 アクティベイト