Sound Gate Vol.10 というイベントが大阪でありました。
音の扉をひらく」というテーマの音楽ライブです。
実は、2012年、イスタンブールで知り合ったダルブッカ奏者が招かれたので、「会いませんか」と本人から連絡が来たのがきっかけでした。
知り合いも混じり、楽しいひとときを過ごせました。こういう細く長く続くご縁も、大切にしたいものです。
後で聞くと、半日で、チケットがソールドアウトになったそうです。声かけてもらってよかったぁ。

今回は、一観客として参加しました。でも、それで良かった。
なぜなら、あまりに音楽の濃密さに、時の流れが変わってしまっていたから。
最初は、ディジュリドゥ、パーカッションとインディアンフルートの音色に惹き込まれました。
「あれ?さっき、始まったところなのに、もう休憩タイム?」
と思うくらい、音の中で漂っていました。
Saitさんのソロパートもあり、パーカッションだけで、変化に富んだ即興を聴かせていただきました。
後半は、演奏者と観客が一体となって、ぐーっと、エネルギーが高まっていうような曲があったり、クールダウンするような曲になったり、急遽参加が決まったShreeさんの歌が入って、いろいろな国のメロディーが、メドレーのように流れ、旅をしているよう。
最後は、もちろん、アンコール。
次回はさらに複雑なテクニックの曲をやりたい!となって、お開きでした。
演奏者や観客も混じって、写真タイムや、交流タイムがあり、とても和やかでした。
そのとき、同じく私が知っているトルコ人ネイ奏者がSaitさんと岡野さんの共通の友人だったり、いろいろな繋がりを発見しました。
興味のある方は、主催のAvaron Spiral 代表の三上様のサイトをどうぞチェックしてくださいね。

フィナーレの盛り上がり。 皆さん、手拍子!

Sound Gate

Vol.10の出演者(公式サイトは、名前をクリック)
三上 賢治 Kenji, Mikami(ディジュリドゥ)

写真家 故 澤雄司に師事し写真家として活動。
93年に友人、岡野弘幹のイギリスツアーへ同行取材中、ディジュリドゥと出会い、その後写真家からディジュリドゥ奏者へと転身。
94年より、岡野弘幹 の呼び掛けにより”Leela”結成。その後、岡野弘幹with天空オーケストラの初期メンバーとして活動。天空オーケストラ在籍時、岡野と共に国内外の様々なフェスティバル、聖地を訪れ”虹の戦士”としての自覚に目覚める。2000年春、天空オーケストラ脱退。
2000年、ソロ活動を始める。同年Avalon Spiral/アバロンスパイラル設立。セックス・ピストルズのプロデューサー、デイヴ・グ ッドマンにより「Avalon Spiral」と命名される。
2001年、大阪アメリカ村にディジュリドゥ専門店Avalon Spiral出店。 日本ディジュリドゥ協会大阪事務局を運営。アボリジニの伝承や文化等を紹介し、ワークショップを展開する。
2001年より、ディジュリドゥの本場オーストラリア、ノーザンテリトリー州は、アーネムランドにおいてディジュリドゥマスターのDjalu Gurruwiwi、David Blanasi、Darryl Dikarrna Brownの元で伝統的奏法を学ぶ。
アボリジニネ-ムを授かり、 名をWulang(ウーラン)意味『Ocean,大洋、海』、スキンネームNarichi(ナリッチ)意味『知識』、半族をイリチャとなる。
2004年、アメリカ村店『Avalon Spiral』を大阪市大正区に移転、複合店『大正アバロン』の前身となる。各学校園の教育課程にて講演、演奏、ワークショップを展開、追手門学院大学では「オーストラリアを学ぶ」専修過程において、8年間に渡りアボリジナル文化を伝える。
ディジュリドゥを通して様々なジャンルの音楽家、アーティストと親交を深め、演奏活動を展開。
『大和座旅団』2013年より狂言師、無形重要文化財能楽保持者の 安東伸元、狂言師 安東元、フーメイ奏者 等々力政彦と結成。
『Wulang』2006年よりブズーキ奏者 貴瀬修と結成、『SUNDALAND』2013年よりピアニスト日比野敏彦と結成。
2015年現在、『大正アバロン』は『Avalon Spiral』『-MATOI-』『サレガマ』と共に様々なコンテンツを提供するに至る。

岡野 弘幹 Hiroki, Okano (音楽家・演出家・プロデューサー)

1990年、ドイツIC DIGITレコードと専属契約しアルバムを全世界発売。 現在までに17作のソロアルバムを発表している。 世界の民族楽器を多彩に演奏し日本的感性で透明に彩られた楽曲は海外、欧米メディアで 日本を代表するアンビエント・アーティストの一人として高く評価される。
地球響命をテーマにネパールの「ボダナート寺院」やマルタ島の「ハイポジウム地下神 殿」、 天河神社など世界の聖地・自然遺産・全国の著名社寺などでの演奏を多数行っている他、 映画やテレビ番組、CM等へも楽曲を多数提供している。
「天空オーケストラ」「風の楽団」でのバンド活動も精力的に行い、 92年には北米インディアンを代表する音楽家、R・カルロス・ナカイ氏と アルバム『Island of bows』を全世界発売、翌年アメリカツアーを行う。
イギリスの著名プロデューサー、デイブ・グッドマン氏に認められ、アルバムプロデュースやヨーロッパツアーを実施。 世界最大の音楽祭「グラン ストンベリーフェスティバル」にはグループ、ソロを通じて10年以上の出演経験を持つ。 海外アーティストとの共演も多数。
音楽監督としては
2004年よりJUNKO MAEDAパリコレクション、2005年より京都ファッションカンタータ等の音楽監督を多年に渡って務める他、 2014年にはイスタンブールにて山本寛斎プロデュースの「日本トルコ国交90周年イベント」での音楽監督と演奏。 また2015年秋には、京都国立博物館での「大琳派祭プロジェクションマッピング」にて音楽監督と演奏を務める。

セイト・アラット, Sait Arat (パーカッション)

ダラブッカの巨匠、ムスルル・アフメットやレヴェント・ユルドゥルムに師事、ダラブッカの奏者として、メルジャン・デデ等、世界の著名なミュージシャンとのコラボレーションを数々経験。
作曲家、ダラブッカの教育者としても広く知られています。
2008年からはアメリカでも音楽活動を開始しました。
「Alaturka」というトルコ系ジャズバンドを結成し、アルバムを発表しています。
イスタンブール在住、現在は一時的に韓国に滞在しています。
演奏では独自の世界観を追及し、世界各地でのワークショップも精力的に活動中。
飛び入りゲストとして、

シュリー、Sheree (ドゥルパド声楽家)

59年3月3日生まれ。
’81年大阪大学文学部美学科卒。
’87年、初めてのインド旅行で北インド古典音楽と出会う。
’88年から北インドの聖地ヴァラナシで、サントゥール・タブラ・パカーワジ・声楽等、習い親しむ。
’92年よりベナレス・ヒンドゥー大学のDr.リトウィック・サンニャル教授に師事している、北インド古典古楽のドゥルパッド声楽が、ライフ・ワークとなる。
’97年、天空オーケストラのイギリスツアーに参加する。
主に師と仰ぐのはサンニャル教授であるが、現在はドゥルパド界のダーガル流派の声楽の巨匠故ウスタッド・ジア・ファリドウッディーン・ダーガル、甥のルドラ・ヴィーナーの演奏家ウスタッド・モヒ・バハウッディーン・ダーガルにも師事、グンデーチャ・ブラザーズの指導も受けている。
2008年2月、智慧の道のグル・ムージより「Shree」と言うサンスクリット名を授かる。
南インドのティルヴァンナマライ在住であったが、2013年3月に生活の中心を日本にシフト。
スピリチュアル・ソングやドゥルパッド声楽のライブと、ヴォイス・ワークショップで活動している。
インドの精神文化に深く傾倒、音楽での「ニャーナ(智慧)・ヨーガ」と言われるドゥルパドを精神的な道としてとらえている。
主催:Avaron Spiral