太陽や月を撮ったら、「あれ?目で見るより小さいな」と思ったことはありませんか?

その理由と、どんなレンズを使うか、について書いてみました。

太陽が画面に写るサイズは、計算式で表すと、ずばり、こうなります。

レンズの焦点距離÷100=
撮像素子(フィルム上)に太陽が写るサイズ

意外と小さいです。
例えば、一般的なAPS-Cフォーマットデジタル一眼の撮像素子の高さは16mmです。
APS-Cフォーマットのカメラに400mmレンズを使った場合、太陽の大きさは
400mm ÷ 100=4mm
画面の高さの4分の1にしかなりません。
これより焦点距離の短いレンズで撮影すると、太陽の迫力が全くない、ということになってしまいます。
だから、目で見るより小さくて、あれ?となってしまうわけですね。

じゃ、どうすればいいの?

レンズを変える:

できるだけ超望遠レンズ、または望遠レンズに「テレプラス(カメラと望遠レンズの間に入れて、撮影サイズを1.4倍や2倍にするテレコンバージョンレンズ)」を使うと、大きく写すことができます。デメリットとしてテレコンは画質が低下します(レンズの枚数が増えるほど画質は低下します)

または、出来るだけ望遠かつ高画質で撮って、画像ソフトでトリミングします。月の場合は200mmの望遠レンズで撮って画面上で拡大すれば十分大きくできます。
下の写真は、200mm望遠で撮ったものをトリミングで少し大きくしたものです。

時間を変える

地上に近い時間帯だと、1.2〜1.5倍ほど大きく写しやすいです。
具体的には、太陽が地上に出た直後、沈む直前で、背景とそれほど離れていない時間。
日本国内では、おおよそ
夏場(標準時)の日の出 4:30-5:00 日の入18:30-19:00
冬場(標準時)の日の出6:20-6:50 日の入17:30-18:00
グラフでみるとこんな感じ

雲の状態や山・建物の高さによっても変わりますが、
太陽(または月)が完全に現れてから1時間後まで
太陽(または月)が完全に沈む1時間前から沈むまで
の時間帯で待っていると、撮りやすいです。

いちいち計算なしで直感的にシュミレーションしたい。

そんな方には、日の出日の入りマップ
または
便利な無料スマホアプリ
サン・サーベイヤー・ライト
(apple , google play 両方対応、有料版もあり)があります。
サン・サーベイヤー のサイト(英語)
太陽と月の位置(方位、高度、時間)を予測するアプリ。
拡張現実カメラ(ARカメラ)で太陽と月の位置や軌道を視覚化し、デバイスのカメラ入力に重ねる機能もあります。それでカメラを通して、太陽や月が建物の後ろに行くか、窓に来るかどうかを世界各国どこででも判断できます。

月や太陽が大きく見えるのはなぜ?(国立天文台)
なぜ比較する対象があると大きさが変わって見えるか、はっきりした説明はまだないそうです(最も有力視されているのは「ポンゾ錯視」)。

プロはこう考える。

風景写真、天体写真は緻密に撮りたいものの位置を計算して、光の入り方、現場での動きも計画的に練ってから、そのルート通りに動いて、撮影に入ります。
なので、普段人が起きていないような時間帯から準備を始めていたりします。グループでいく場合はまず行動パターンが合わなくなること必至です。


風景撮影の便利アプリ Photographer’s Ephemeris
注意点:
昼間の太陽は直視しないでくださいね。大切なあなたの目を痛めてしまう恐れがあります。理由はここに・・・!

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太陽を撮る時、目には影響あるの?

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