映画祭受賞報告

インディペンデント映画登竜門のような存在の、アントワープ国際映画祭を皮切りに、受賞報告が立て続けに発表されています。

11月だけでも国内外含め3つ受賞しています。

近藤修平プロデューサーの思いがFBに綴られています。

「私が「にしきたショパン」にかけた夢は単に映画を撮るということだけではありません。

竹本監督という素晴らしい才能を応援し、次の作品に繋げること
左手のピアニストはもちろん多くの音楽家の活躍の場を拡げること
震災の記憶を単に語り継ぐだけではなく、予想し得ない未来を明るく生きるために、試練、障害が目の前に立ちふさがった時「どう生きるべきか」を大切にすること
まだスタート地点にようやくついたばかり。シネマプランナーズ様や応援していただいている方から称賛もいただきましたが、厳しいお声、課題などのアドバイスもいただいております。
精一杯走り続けて完成した映画は胸を張れますが、私自身の頭の中にもダメ出し項目は書ききれないくらいあります。

死ぬまでこれで満足ということはないかもわかりません。全く未知だった映画の世界。まだまだあがいてみたいと思います。」

映画をとおして、若い世代を応援したいという思いを常に持っておられます。

受賞一覧
  • World cinema Antwerp 2020 July Award
  • 13th EDITION OF THE FILM FESTIVAL “THE GODDESS ON THE THRONE” Best Feature Script
  • 第12回 日本芸術センター映像グランプリ 脚本賞 (上位8作品に選出)
  • SouthEastern international film festival (finalist)

映像グランプリは、一般視聴者からの投票も考慮されますので、実際にふたを開けてみないとわからない。

それだけに、顔合わせからずっと記録写真撮影に関わって来た私も、とても嬉しかったです。

また、映画祭は、膨大な量の動画が送られて来ます。

どうやって全部見るのかな、と思ったら、全部は流石に見ていないようです。

じゃ、どうやって?と思いきや、プログラマーと呼ばれる、審美眼と情報を持つ方の選別を通ったものだけをまず選ぶのだそうですよ。

にしきたショパンの脚本について

近藤プロデューサーが2015年出版した小説「マスター先生」がきっかけです。
「のだめカンタービレのコンサート」を長らく企画・指揮されている茂木大輔氏が、本の帯に
「映画化熱希望!出演熱希望!(笑)?」と推薦文を書いたことが映画化のきっか けの一つになったそうです。まさか、数年後に、実現するとは・・・

以下、近藤プロデューサーより

「そこから現在の竹本監督によるシナリオが書き上がるまで、何度も練り直し19稿まで!
「マスター先生」は達磨のようなバーのマスターとそこに通う客達の物語。
東日本震災復興作品募集を知り、書いたもので、元高校音楽教師のマスターが震災で店を失い、そしてまたマスターの元に教え子などが集う。
本当の先生とは?という短いエッセイのような内容です。
東日本大震災で被災された方々に、阪神淡路大震災を経験した一人として禅語の「面壁九年」という言葉などを用いて、長く一つのことを頑張れは道が開けると信じて乗り越えて欲しいとの気持ちで書いたものです。

竹本監督と「にしきたショパン」の構想をスタートした時、「マスター先生」をベースにしたものの、左手のピアニストを応援するというテーマを新たに加えて欲しい、と竹本祥乃監督と脚本協力の北村沙代子さんにお願いしました。

左手のピアニストについて理解していただくために、二人の左手のピアニスト智内威雄さんと瀬川泰代さん、そして左手のピアノ曲を作曲している作曲家近藤浩平にもインタビューをしました。

ジストニアにより演奏ができなくなった苦悩、左手のピアノ曲との出会い、新たな音楽の喜び・素晴らしさの発見。

また竹本監督は、箕面市で世界で初めて開催された「左手のピアノのコンクール」で実際の左手のピアノ演奏の素晴らしさを体感してから、シナリオに着手しました。」

ここで、竹本監督が現場で聞いた、左手のピアニストたちのコンクール動画があります。彼らの演奏をぜひ、お聞きください。

「さらに、シナリオには竹本監督がショートフィルムで国内外の映画祭で数々の結果を残しながらも、映画監督として未来が見えない葛藤を、震災でかけがえのないものを失い苦悩する鍵太郎の心理描写と重ね合わせながらシナリオが完成しました。

プロデューサーである私の執筆「マスター先生」とは全く違う内容の新たな物語が生まれました。
これはまさに達磨先生のお導き!
最終シナリオを読んだ時は感動しました。
それと同時になんとポーランド留学シーンなど多くのロケ地、キーとなるピアノ編曲のことなど限られた予算の自主映画で本当に実現できるのか!!!
平静を装っていましたが、正直自信は全くありませんでした。

しかし西宮を中心とした素晴らしいロケ地が多くのご支援とご理解により見つかり、編曲はのだめカンタービレの録音ピアニスト・編曲者である沼光絵理佳さんがこの映画のテーマに共感し、素晴らしいラフマニノフ協奏曲二番のピアノソロ編曲をしてくださいました。」

沼光絵理佳さんは、ラジオでも、にしきたショパンについてお話ししてくださっています(15分20秒くらいから)。
「脚本賞受賞は最高に嬉しい!
あのシナリオを映像化できたことは奇跡!ありがとうございました。
映画祭は作品の評価も大きな要素ですが国際交流の大きな役割があります。
2019年韓国との関係悪化の中で、竹本監督の作品が韓国の国際映画祭で招待上映されました。
日本作品の上映が危ぶまれましたが、韓国の主催者は映画文化に国境はない、と竹本監督を予定通り招待し、歓待していただきました。

映画の世界を全く知らない映画プロデューサー初挑戦ですが、新たな出会い、発見の日々を楽しんでおります。」


COVID19の世界的流行により、一時はほぼ、映画イベントや制作、上映の交渉すら難しい時期もありました。
みんなZoomを使って、飲み会や、オンラインセミナー、音楽ライブ配信などが盛んになりました。
やがて、映画館に全席規制が緩和されるようになり、映画祭もオンライン開催する団体も増えました。
そんな中、みごと、レッドカーペットの夢を叶えられました。
ただ、映画祭で受賞してそれでおしまいではなく、これはあくまで通過点。
ぜひ、映画館に足を運んでいただく人が増えますよう、また、映画を知っている人が増えるよう、私からも、応援、お力添えをお願いできればと思います。

制作会社情報
正式なプレス発表が掲載されています。
株式会社 Ofice Hassel

ノミネートは、以下の通りです。

ミラノ国際映画祭、5部門ノミネート
・最優秀作曲賞
・最優秀外国語映画編集賞
・最優秀長編外国語映画脚本賞
・最優秀長編外国語映画監督賞
・最優秀長編外国語映画作品賞
2021年1月22日に各部門のWinnerが発表されます