沼光絵理佳ソロアルバム発売
映画「にしきたショパン」全曲収録のサントラでありながら、 祈りをテーマにしたフランクとショパンバラードの選曲で構成された、沼光絵理佳さんのファーストソロアルバムが、
5月10日、発売されました。
沼光さん自身は何百枚ものCD制作にも関わっておられますが、ご自身のソロアルバムは初めてなのだそうです。
道上洋三さんのラジオでおっしゃていたのですが、通常、ピアノの録音では、鍵盤の上げ下げの音やピアノの弦に響く音など、様々な方向から音の伝わりを録り、それをうまくまとめて一つの曲にすることが多いのですが、録音当日は、マイクをどんどん片付けていき、さいごは2本だけという、一番シンプルで、音がごまかせない、録音技師の方にとっても思い切ったセッティングでの収録となったそうです。
ホールの響き、鍵盤が指にあたる音が鑑賞の妨げにならない、とても臨場感あふれる録音となりました。
発売PR動画の、サムネイル及び編集のお手伝いをさせていただきましたので、ご紹介いたします。
(撮影は別の方です)
映画では、物語の進行や時間の制約で、途中で終わっている曲が多くあります。
曲そのものは、どのように表現されているのか?
そして、特に、コンクールでのシーン。
プロデューサーや監督が、こだわったシーンです。
ここで、委嘱を受けた沼光さんが作曲したラフマニノフ ピアノソナタ第二番は、凛子が演奏しますが、スクリーンでは、最後まで聴くことはできません。
ですが、CDで全曲を聴いてみると、そのフレーズに、映画のラストシーンのその後、鍵太郎の作った曲のフレーズに、映画の続きのイメージが、隠されているように感じました。
プロデューサーもそれを狙っていたようです。
音楽専門誌からも高評価!
5~6月に発売された全クラシックアルバムから、8枚のみが推薦盤、準推薦盤、注目盤に選ばれます。
サントラ盤企画からスタートしたアルバムが「レコード芸術」の準推薦盤、及び「音楽現代」の推薦盤に!記憶にない快挙です!
ストリーミングサービスで視聴可能!
7月2日より、CD「レフト・オブ・ショパン」の、ストリーミング/ダウンロードサービスが開始
「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」ショパン主要楽曲再生ランキング2021 で1位
2021年の大きな話題となった、ショパン・コンクール。
ナクソス・ジャパンでは、年末・年始特集として、ショパンの主要な楽曲40曲について、「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」での上位5位の再生回数のランキングを抽出いたしました(対象期間:2021/1/1~2021/12/19)
【年末・年始特集】「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」ショパン主要楽曲再生ランキング2021 (Vol. 1)
上記リストの中、スケルツォ第2番 変ロ短調 Op. 31について、再生回数第1位となりました。
第2位は、ウラディーミル・アシュケナージ。
びっくりです!!
CD入手方法
CD「Left of Chopin」は、下記でお求めいただけます。
近藤 修平
ショパン、フランク、近藤浩平、そしてラフマニノフ第二番のにしきたショパンピアノソロ編曲版。
それぞれの曲を沼光さんらしい深い解釈で演奏!聴く度にその魅力に引き込まれます。
全くタイプの違う作曲家の作品ですが不思議と一体感があり楽しめます。
にしきたショパンのコンクールシーンで使用した沼光さん編曲ラフマニノフピアノ協奏曲第二番ピアノソロバージョン。
竹本監督のシナリオを読んだとき、この特別編曲がにしきたショパンの大きなポイントになると思いました。
そしてその瞬間に頭に浮かんだのがのだめカンタービレの編曲、ピアノ録音でも知られる沼光さんでした。
そしてピアノだけであのダイナミックなピアノ協奏曲を表現した、素晴らしいソロ編曲版が誕生しました。
にしきたショパンでは途中で演奏がストップしまう設定ですが、その先に素晴らしい希望と祈りの音楽が続きます。
屈折した鍵太郎が凛子を追い込むために編曲するというストーリーですが、この編曲が鍵太郎が作曲の才能を全て注ぎ込んだものであり、だからこそ凛子もこの曲から逃げなかった。そう私はシナリオから解釈しました。
映画ではお聴きいただけなかったあのシーンの先を!そしてこの編曲版の素晴らしさを多くの方に聴いて欲しい!
にしきたショパンのあのラストシーンの先についての私なりの答えでもあります。
このCDを聴いて是非皆さんなりの続編を想像していただきたいと思います。
沼光さんとの出会いも偶然?必然?でした。
達磨先生のお店の繋がりで知り合いったヴァイオリニストの北尾さんのバースデーパーティーで歌を頼まれ神戸オペラカンパニー所属のソプラノ歌手さんと共にミニステージをさせていただきました。その時伴奏してくださったのが沼光さんでした。
イタリア料理のお店のアップライトピアノでしたが音楽がほとばしり出る伴奏で感動!のだめカンタービレの編曲、ピアノ録音された方と聞いてまた感動!なんと大好きな「おなら体操」作曲されています。
のだめカンタービレのサントラ盤も含めて数百枚のCD録音に参加されていますが、私のプロデュースでCD制作をしたいとお声かけたところ.何と全曲沼光さんの演奏だけで録音するご自身としてはファーストアルバムとなると知ってびっくり。
ご一緒にアルバムづくりができたこと光栄です。
そして左手のピアニストを応援したいということで、左手のピアニストの演奏、お話を聞きました。そして左手のピアノ曲を作曲している弟近藤浩平の曲づくりの話もインタビューしました。
達磨先生役の泉マスターも実は京都市立芸術大学時代に局所性ジストニアと思われる症状を発症。無理をせず演奏をストップしたり、弾き方を工夫したりしながら今でも完全には思い通りとならない右手を使いながら演奏しています。
にしきたショパンでは主人公がジストニアを発症してしまいますが、この映画でジストニアのことが少しでも知られ左手のピアニストの活動の場が増えたり、新たな左手のピアノ曲が作曲されるきっかけになって欲しい。それと多くのピアノを演奏する人達にもジストニアのことを知っておくことで予防することに繋がって欲しい。そんな想いをラフマニノフの編曲とこのCDで沼光さんに託しました。
左手のピアニストが今活躍しているのは、左手のピアニストの方々の音楽への想い、苦難を乗り越えていく力によるところがもちろん第一です。
しかしそれが実現できているもうひとつの理由は左手のピアノ曲自身の素晴らしさです。
ラベルの左手のピアノ協奏曲など、ジストニアを発症していない両手のピアニストも演奏曲に選ぶことからもわかります。
沼光さんは両手のピアニストですが、左手のピアノ曲の素晴らしさを理解され、このアルバムでもそのことを表現してくださいました。
そして今回準特選盤に選ばれた大きなポイントは299musicというレーベルを立ち上げた録音研究室の素晴らしい録音技術も大きなポイントです。
ベガホールの響き、ベーゼンドルファーの響き、沼光さんタッチを素晴らしい録音技術で仕上げてくださった録音研究室の山中さんに感謝!
なかなかクラシックのCDが売れない状況、本来ならば沼光さんのコンサートなどでサイン会をしたりしながら手売りしたいところなのですが、コロナで厳しい状況。
それでも発売以来アマゾンや楽天などはいきなり在庫切れ(新たに補充中)になるなど大好評です。
沼光 絵理佳
音楽之友社「レコード芸術(2021年6月号)」準特選盤のご評価を頂きました 映画のサントラでもある特殊なアルバムをご評価頂いたこと、大変光栄です。 これからの励みになります。 那須田務先生、草野次郎先生ありがとうございます。
映画「にしきたショパン」がきっかけでお声がけ下さった近藤さん、サントラCDとして作った方が良いのでは?との私の意見に、あくまでも私のソロアルバムとしてと応援下さったこと本当に感謝しています。
素晴らしい録音をして下さった山中さん、ご指導頂きました先生方、支えて下さった全ての方に心より感謝申し上げます。 これからも精進致します。
祈りがテーマのアルバム。皆様の癒しになれば幸いです。
<沼光絵理佳(ピアノ) Erica Numamitsu, piano>
鹿児島県出身。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校及び同大学を経て、現在ソロをはじめ国内オーケストラ・ピアニスト、室内楽等の共演ピアニストとして、また作・編曲家として多くの作品を提供するなど精力的に活動している。
これまでにピアノを池川礼子、武田真理、多美智子、多紗於里の各氏に、室内楽をGoldberg山根美代子氏に師事。Jr. ジーナバックアゥワー国際コンクール2位(アメリカ・ソルトレイク)、東京・サントリーホールにて受賞披露演奏会に出演。ピティナ・ピアノコンペティション特級3位。ニューヨークにて、故アリーシア・デ・ラローチャ氏の薫陶を受け、氏のコンサートのオープニングアクトを務める。アンサンブル of トウキョウ、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、ポーランド放送クラクフ交響楽団、サヴァリア交響楽団(ハンガリー)など、世界各地でオーケストラとの共演やコンサートに多数出演。2005年、東京・サントリーホールにて自身のリサイタルを開催。
2006年より、フジテレビ系ドラマ及び映画、アニメ「のだめカンタービレ」の音楽演奏及び作曲、サウンドトラックCD収録に参加。アニメ版では演奏シーンの全篇吹き替え、ドラマ・映画では収録、吹き替えの他、作曲、俳優へのピアノ演技指導を担当する。
2016年、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学夏期国際セミナーに公式伴奏者として招待される。また、ピアニスト、作・編曲家として活躍する傍ら、演奏家の見地から捉えた独自のソルフェージュや和声・楽曲分析などで後進の指導にも力を注いでいる。
びわ湖ホール登録ピアニスト。エフエム京都 放送番組審議会委員。
近藤 浩平
左手のピアニストを応援する西宮を舞台とする音楽映画「にしきたショパン」。
そこに登場するピアノ曲を中心に祈りをテーマにした沼光絵理佳さんの初ソロアルバムが発売されます。
なんと、ショパン、ラフマニノフ、フランクとともに私に曲も3曲も入っています。
私の曲だけ左手だけでの演奏です。
私が、左手のピアニストの方々のために書いて演奏活動につかっていただいている曲です。
映画では凛子の未来が左手のみでピアノを弾くことに示唆され、鍵太郎の未来もその彼女のために左手の曲を書くことに示唆されているように思えます。
現実の世界の左手のピアニストと、現実世界の作曲家達のお互いを必要として一緒に新しいクラシック音楽の創造へと歩いていく関係もこれだと思います。
2021年12月には第2回の左手のピアノ国際コンクールが開催されます。今年は作曲部門が新設されます。
この左手のピアニストと左手の曲を作曲する作曲家達の創作にともに歩んでいこうと日本センチュリー交響楽団が動いてくださいました。とはいえ、オーケストラ自体が活動の経済的困難にあります。
この日本センチュリー交響楽団と左手のピアニストの新作共演プログラムを組むことで、左手のピアニストも、作曲家も、オーケストラの演奏会のソリスト招聘も、左手のコンクールの開催支援も、左手のピアニストの演奏をオーケストラファンなど多くの方に届けることをすべて実現していこうというプロジェクトがはじまり、クラウドファンディングが始まりました。
こちらのサイトでぜひ、ご支援ください。
サイトには左手のピアニストの智内威雄さんの演奏動画も多数掲載されていて訪問自体も楽しんでいただけると思います。
沼光さんの演奏と智内さんの演奏を聴き比べも楽しいと思います。沼光さんが演奏している「にしきたショパン」登場の「海辺の雪」は東日本大震災のあと、智内さんの委嘱で私が作曲し、智内さんが被災地の鹿嶋で初演した曲です。その後、この曲は舘野泉さんも演奏、録音されています。
映画「にしきたショパン」では左手のピアニストの有馬圭亮さんが演奏録音されています。
左手のピアニスト×日本センチュリー交響楽団 世界初演プロジェクト
サイトを訪問すると左手のピア二ストのこともよく知ることができます。
映画「にしきたショパン」を見て、沼光さんのCDを聴いて感動したあとは、リアルの世界の凛子と鍵太郎を是非、応援してください。
舘野泉さんも、にしきたショパン エンディングを演奏
左手のピアニストで有名な、舘野泉さんも、エンディング曲を演奏してくださいました。
映画「にしきたショパン」より 近藤浩平「人のふるさと」
舘野泉(ピアノ)舘野英司(チェロ)
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兵庫県出身。関西の契約スタジオをメインに撮影を始め、現在撮影歴17年目です。
これまでに150組以上の新郎新婦の撮影、15冊以上のダンス雑誌への掲載、20公演以上のダンス・オーケストラの撮影経験を通じて、表情や動きの瞬間を捉えることに長けています。最近では、竹本祥乃監督の初長編映画「にしきたショパン」のロケ写真を担当しました。
イベント記録写真、プロフィール写真、表現者のイメージ写真、集客用チラシなど、多様な撮影ニーズに対応いたします。お客様のご希望に応じた最高の一枚をお届けします。ご依頼はお早めに右下のChatからどうぞ!