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セイルトレーニング
逃げられない状況で、力を合わせる
海の上は逃げられない。あなたは他の人とどうやって力を合わせますか?
かつて、大航海時代、活躍した船、帆船。船上では、これを考えるのが日常茶飯事。
「人は青年期になり、肉体的には大人になると、他人から教えられることを拒み、大人のすることなら何でもできると思い上がるようになる。
この時期の青年に必要なことは、他人と力を合わせなければ乗り越えられないような試練を体験させることである。
セイルトレーニングの目的は航海技術の習得にあるのではない。帆船の外洋航海を通じで必要とされるチームワークや決断力、他人を思いやる心を体験から学ぶことにある。」
(英国セイルトレーニング協会名誉総裁エジンバラ公フィリップ殿下)
時代は流れ、動力船が主流になりました。しかし、現代にも世界各地に帆船は残っています。
海外には一般の方が航海に参加できるセイルトレーニング帆船がた
いまでも帆船は船員を育てるために使われています。帆船に乗れば風や波といった自然の力を理解しやすいうえ、皆で力を合わせて大きなセール(帆)を扱うことから、協調性や規律の大切さなどが学べるのだそうです。
普段の陸上での生活で気付かないうちに身にまとっていた“心の鎧”が少しずつ外れてくるのだそう。
日々の暮らしの中で困難に出会ったとき、「とてもできない」と尻込みしてしまうのではなく、あの航海での体験が「できるかどうかわからないけど、とにかくやってみよう!」「あれだけの航海も乗り越えられたのだから、これだってできないはずはない!」と前に進む勇気を与えてくれるはずです。
そして困難を乗り越えるためには、人と力を合わせなければならないこと、自分一人だけではけっしてできないことがわかっているはず。これこそがセイルトレーニングの本質であり、このプログラムが帆船でなければできない理由なのだそう。
そして、実は1997年、帆船レースで、大阪港に、世界各地から集まった帆船を見る機会があったのです。当時、英語ボランティアを募集していました。
「実践で英語を使う練習ができるよ」と言われ、それで、先生に勧められて参加したのでした。
デンマークから来た帆船クルーたちのお手伝い
香港~沖縄~鹿児島~大阪の国際帆船レース「Sail Osaka ‘97」
帆船レース参加国の一つ、デンマークのカティサーク号が、私の入ったチームに割り当てられました。
クルーに船の中を案内してもらったり、一緒に交流しながら、「これ、英語でなんて言えばいいんだっけ??」と、英語で話すことに四苦八苦したのを覚えています。
滞在最終日には、みんなで寄せ書きの垂れ幕にメッセージを書き込み、キャップのつばの裏に、クルー一人一人から、サインをもらったりして、別れを惜しみました。もっと一緒に話したかったな・・・お互いがそんな気持ちでいっぱいになり、お別れパーティも、ハグしあって名残惜しかったよー・・・
しかし、時は流れ、再び、このような大規模な帆船レースが日本に来ることはありませでした。
その後のセイルトレーニング
日本のセイルトレーニング船「<海星>は長年の資金難によって2004年を最後に日本でのオペレーションに終止符を打ち、運営母体の日本セイルトレーニング協会も同年のうちに解散しました。<海星>はいま、サンフランシスコの篤志家の手に渡っています。
そして<あこがれ>も、大阪市の事業廃止決定によって20年間に及んだセイルトレーニングを終えました。事務局の「セイル大阪」は2013年3月末で業務を終え、<あこがれ>も民間に売却されて、もう大阪南港でその姿を見ることはできません。」
Tall Ship Challenge Nippon より
もしセイルトレーニングに参加する機会があれば、行きたいとずっと思っていたのに・・・残念でなりません。
追加情報
しかし、2013年11月22日、新たな情報が。
帆船「みらいへ」として就航され、日本でもセイルトレーニングが行われているようです!
海に囲まれた日本は、古くから海と密接に関わってきました。
昨今では、領土や資源等、海が国の根幹を揺るがしかねない重大な問題の場として海が注目を浴びるようになっています。
一方、日々の生活において、私たちが海との関わりを意識する機会は極めて少なく、学校教育においても、海に関する内容が殆どないのが現状です。
このまま海に対する国民的関心が薄れ続けると、将来的に私たちの生活や安全保障において、様々な影響が出てくることは避けられません。
私たちは、海や帆船、自然を活用した教育プログラムを通じ、世界で活躍し、よりよい未来を創造していく人材育成のお手伝いをさせていただくことを決意しました。
私たちの提供する数々のプログラムが、グローバル人材育成の一助となることを確信しております。
一般社団法人グローバル人材育成推進機構
代表理事:鹿島 義範

兵庫県出身。関西の契約スタジオをメインに撮影を始め、撮影歴15年目。
これまでに150組以上の新郎新婦撮影、15冊以上のダンス雑誌掲載歴、20公演以上のダンス・オーケストラ撮影経験から、表情や動きの瞬間をとらえるのが得意です。
最近では、竹本祥乃監督 初長編映画「にしきたショパン」ロケ写真を撮影し、作品は国際映画祭で20以上の賞を受賞しています。
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