映画の舞台裏は、どんな感じだった?
エフエム宝塚出演した時、パーソナリティの人に、「私の撮った映画撮影時の写真は、どこで見られるのですか?」という質問を受けました。
映画を撮影する時って、現場はつまり、この世に実在しない世界を作り上げています。
なので、余計なものが映り込んだり、音が入ったりすることで、その映画の世界観が壊れてしまうこともあります。
そんなわけで、なかなか見ることのない、その時にしか撮れない、貴重な写真でもあります。
竹本監督の映像表現へのこだわり
写真の裏話としては、竹本監督の映像表現へのこだわりについて。
テレビドラマのような演技はしないでね、と、演技の練習に入る前に釘をさしていたのが印象的でした。
当初、私はなぜだろうと思っていたのですが、映画という大スクリーンで見た場合、テレビドラマやミュージカルの演技は、大袈裟にしないと迫力や動きが伝わりにくいのが、一因かも、と出来上がりを見て思い当たりました。
なぜなら、テレビは常に大きな画面で見るわけではなく、周りの状況につい、注意が向いてしまったりしますし、ミュージカルだと、大きな舞台で客席の奥まで伝えないといけない。
でも、映画館で見る時は、大きな画面で没入するので、演技は大きすぎるとかえって鼻についたりする。
また、竹本監督は、役者さんに「泣いて」と言ったことがありません。
背中や、ちょっとした目線、仕草といった映像で、感情を表現しようとする監督です。
抑えめなだけに、見る人が、いろいろと想像を膨らませられる。そういう作風が得意な監督さんですね。
監督ご本人の心がけていることは、こんなことだそうです。
「とにかく『画になる』ことを一番にしてしまうため、立ち位置や、細かい動きは決めてしまうが
理想通りには、行きませんが、それに向かう力は必要だと思います」
映画をご覧になりたい方へ
現在、あちらこちらで、コアなファンができつつある、にしきたショパンですが、ただ上映して終わりという、今までのような映画とは、少し異なる道を模索しています。
スポンサーの意向が入らなかった自主映画で、竹本監督の感性を尊重したプロデューサーの意向が大きい映画であるという点が、ユニークだからでしょうか。
作品中には、何度でも、見るたびに印象の変わる、仕掛けがたくさん散りばめられています。
そして、映画を応援したいという、ファンの皆さんの熱意も大きいと思います。
引き続き、楽しみにいていただけると嬉しいです。
コンサート付き上映会を企画したい方へ
FB公式ページより。
本来地元の皆様の熱意とご協力があれば、企画は可能です。しかし客席制限などコロナ禍では実現が厳しい状況です。
演奏者の派遣、プロジェクターレンタル費用、映像技師費用が何らかの形で補助できれば可能性が拡がると文化庁のAFF補助金二次募集等の検討をしております。
できる限り自助でとの思いで取り組んでおりますが、企画を希望される地元の皆様の応援も得られる方法としてクラウドファンディングも検討しています。
にしきたショパンをご覧いただいたり、左手のピアニスト、沼光さんの演奏に感動してご相談してくださった各地の皆様の気持ちになんとか応えたい。
引き続きにしきたショパンスタッフ、キャストと共に、小さな一歩でも前へ進むことを考えていきたいと思います。」
スポンサーの申し出もあれば、大歓迎。引き続き、FBページをチェックしてみてくださいね。