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現在使われている楽器は、どこからやってきたのでしょうか?
その土地で発展した楽器もありますが、西洋音楽に主に使われる楽器は、シルクロードを通って、その過程で変化していったものも多いのです。
イメージや雰囲気ばかりが先走る「シルクロード」ですが、知らないまま埋もれている歴史がたくさん残っています。
ミュージシャンの撮影にも関わることがあるので、その周辺知識も、ついつい、興味をそそられてしまいます。
ただ、一方向に伝わったかどうかは定かではありません。過去を比べて、おそらくこのグループの楽器がいろいろな地域に生まれているよね、という感じで見ていただければと思います。
楽器の伝播の例:
ギターの元となった楽器:
ウード(アラブ地域)、 バルバト(ササン朝ペルシャ)→ラウート、ウティ(ギリシャ)、リュート(中世–バロック時代ヨーロッパ)、ギターラ(16世紀ヨーロッパ)
三味線の元となった楽器:
三味線自体は室町時代15-16世紀頃に琉球から伝来した三線(蛇皮線)を改造して創られた。
奚琴(秦)、三弦(中国)、三線(沖縄)。
同じグループの撥弦楽器に、トルコのサズ(バーラマ)があり、この楽器は柔らかいピックで弾きます。
起源については 諸説あるようですが、中央アジアの kopuz (komuz) と呼ばれる楽器が 直接の先祖と 考えていいようです. ただ、中央アジア付近には 似た楽器が 結構あるので、いろいろな類縁関係が あるようです。
実際に音に触れられます
いろいろあるシルクロード出発地周辺の楽器ですが、そのうちの、アラブ・東地中海音楽に触れることのできる、貴重な機会がありました。
アブドゥルラッハマン・ギュルベヤズ
1962年、トルコ・イスケンデルン生まれ。大阪大学言語文化研究科准教授。トルコのガージ大学、ボスフォラス大学、ドイツのハンブルグ大学で言語学、音楽学、医療社会学を専攻。大阪大学人間科学研究科にて、「言語と音楽における意味:言語行為と音楽行為における変形過程」で博士号取得。記号論、言語学、哲学は彼の学際的研究分野の核をなす 。
常味裕二
1960年、東京生まれ。日本では数少ないウード演奏家。民族音楽センター(若林忠宏氏主宰)在籍中、アラブ音楽に出会う。
スーダンのウード奏者ハムザ・エル=ディン氏(2006年5月没)のもとで演奏法を学び、89年よりチュニジアへ渡りアラブ世界を代表するウード奏者 故アリ・スリティ氏(チュニス国立音楽院ウード科教授〔2007.4.5没〕)に師事、本格的にアラブ音楽を学ぶ。

兵庫県出身。関西の契約スタジオをメインに撮影を始め、撮影歴15年目。
これまでに150組以上の新郎新婦撮影、15冊以上のダンス雑誌掲載歴、20公演以上のダンス・オーケストラ撮影経験から、表情や動きの瞬間をとらえるのが得意です。
最近では、竹本祥乃監督 初長編映画「にしきたショパン」ロケ写真を撮影し、作品は国際映画祭で20以上の賞を受賞しています。
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