自主制作映画「にしきたショパン」が昨年9月23日、クランクアップ! そして、ポストプロダクションという、編集・仕上げ作業に入りました。

商業映画のような十分な予算や時間は無いため、監督自らによる編集作業を行いました。

完成目前の状態で、大きなスクリーンに映写し、音声や色調整の具合や、PCモニターでは気づかない不具合がないか確認を行うのも、その過程の一つです。

また、支援をいただいた方と一緒に最後の仕上げをするためにも、このたび、0次完成前試写会を行いました。

完成前の映画をみることって、なかなか無いことです。支援者の応援のおかげで制作ができた手作りの自主制作映画ですので、仕上げはみんなと一緒に、というプロデューサーの思いも大きいのだと思います。

今回は、西宮市内には、大手配給会社を通さない映画上映施設が無いので、公共のホールを借りて行われました。

1月25日 フレンテホール、2月2日 なでしこホール、の2回開催。

実際の上映をしていただいたのは、兵庫県映画センターのスタッフです。

少しでも良い作品になるよう、ギリギリまで編集を頑張っていただいた監督やプロデューサーは、楽しみと同時に、とても緊張した部分もあったのだろうと推測します。

私も、ワクワクしながら両方の会に立ちあいましたので、そのイベントレポートやメディア掲載についてご報告します。

1月25日 フレンテホールでの様子

天気は、晴れ。

開場の2時間ほど前、私が開催する写真展チラシ折り込みのため、にしきたショパンの受付事務諸々を手伝ってくれる方たちと合流、作業をしながら、談笑や打ち合わせ。

会場に到着後、打ち合わせ通りに、受付ブースやお客の誘導手順を確認します。

そして、映画支援していただいた方たちが次々と訪れ、なごやかな談笑が始まります。

映画のクランクアップ以来、久しぶりに会う監督、キャスト、制作スタッフ・・・時間が流れてみんな少しずつ、ちょっとイメチェンしていたり・・・一つの作品を創り上げた仲間のような感じって良いなぁーと思いながら眺めていました。

客席は満席。

そして、プロデューサー挨拶、震災で亡くなられた方に、また震災の記憶に黙祷を捧げた後、西宮市長も挨拶され、左手のピアニスト、智内武雄さんが、アヴェ・マリアを披露されました。

その後、上映が始まりました。

私は、撮影カットを現場でオフショット撮ってて知っているのに、初めて観るような、不思議な感じがずっと続いていました。

あの時のキャストや映画の世界、頭の中にあった世界が、カメラが回っている時間、確かに現実に現れていたんだなぁ。。。

映画終了後、会場に来ていた全キャストがステージに上がり、簡単な挨拶を行い、大きな拍手が起こっていました。

また、会場外では、それぞれが、思い思いに記念写真をとる姿が・・・

私も、2人ほど、私がカメラを構えているところを撮りたい!とリクエストされました。

見終わった皆さんも、アンケートに色々コメントを書いていただいたようです。

そして、この様子が、1月31日に、朝日新聞神戸版に掲載、私のオフショットも1枚、紙面版に使っていただきました。

後日譚で、記者の方もこのクオリティをパソコン編集で制作したことに、とても驚かれたそうです。

普通は編集ルームでするそうで・・・。ここにも自主制作映画の手作り事情が。。

限られた時間と予算のため、なんでも屋になってしまうそうです。

朝日新聞神戸版

2月2日 なでしこホールでの様子

この日も、晴れ。

向かう途中、プロデューサーに頼まれたものを買って、到着すると、会場ではすでに設営が始まっていました。

なでしこホールは、映画上映設備が無いため、兵庫県映画サービスの方がなんとか上映できるよう、設営をしていただいたそうです。

ご支援いただいた方、スタッフ、キャスト、および招待者が来場。なでしこホールのオーナーも応援団。

プロデューサーの人柄というのでしょうか? いい映画を作りたい、そして地域のみなさんが応援してくれる力に、私は、感心して眺めるのみです・・・

前回来られなかった方、もう一度参加してくれた方もいました。そして予定の120席も満席に。

プロデューサーが、このイベントの趣旨を解説したのち、完成間近の映画を見ていただきました。

(実は、私も身体パーツだけ出演、あとは、映画内に出てくる小物に使われる主人公や家族の写真も撮影しました)

プロデューサーの言葉を引用させていただきつつ、見どころを。

映画の発端自体は、

「映画らしい映画」
「どこで一時停止しても心に残る画像」
「何度も観たくなる映画」

そんな映画が観たい。

「道」「ローマの休日」「レベッカ」「鳥」「大脱走」

音楽映画でもオペラでは八千草薫さんの出られた「蝶々夫人」や、ヴィスコンティ助監督の「トスカ」、ミュージカルでは「オズの魔法使い」「サウンドオブミュージック」など何度と観たくなる映画がたくさん。

しかしプロデューサーは、あるときから映画を観ても物足りなさを感じるようになったそうです。

豪華なキャスト、巨額の予算を使ったCGだらけの映像。

日本映画も商業的にヒットするためとは言いながら話題性のある俳優を出演させる映画ばかり。

さすがにプロが作るだけにクオリティはあるが、心になかなか残らない。

「日本の映画は行間を感じる時間を与えてくれる作品になかなか出会えなくなった・・・そういう映画を観たい」という思いからだそうです。

映画終了後は、まるで、映画から抜け出したかのように、キャストによるピアノ演奏が披露されました。

そうなんです! このピアノ映画、吹き替えやフリじゃなくて実際にキャストがショパンなどのピアノ曲を弾いているのです!!

オーディションで、よくこれほど恵まれた人材が集まったというのが、奇跡だなぁ・・・と思います。

同じ映画を再び見ましたが、また別の気づきがあったりして、「何度見ても、どこで一時停止しても、絵になる」すばらしい映像だなぁ、と思いました。

これから主人公は、どう生きていくんだろう?」「あの表情は、あの仕草は何を意味していたんだろう?

そんなふうに、想像を膨らまして観る楽しみもある映画だと思います。

言葉にしなくても、伝わる感情という部分もしっかり作ってあります。

3月には国際映画祭へ出品を開始するそうなので、どうなるか、とても楽しみです。

良い知らせを期待しています。

映画の見どころを、改めて

ここでも、竹本監督の傍で、もっとも映画作りを目の前で見て来たプロデューサーの言葉を引用させていただきます。

「竹本監督からにしきたショパンの俳優への指導について「考える」ことをメインにしたものでした。

シナリオに書いていることをどう解釈するか。

最初の練習で履歴書を書くことが宿題として出されました。

芝居の世界でもありますがいわゆる0幕芝居です。

主役二人の高校三年生からシナリオはスタートしますが、シナリオには書かれていない、そこにいたる家庭環境や性格を想像して考える。

特に難しい心理変化を表現することが要求される鍵太郎役の中村拳司さんへの指導は厳しい(殴る蹴るではありません。鍵太郎の姿には映画づくりに葛藤してきた監督自身が投影されていたため、表現に徹底的にこだわっていました)ものでした。

中村さんもモデルとしては活躍しているものの、まだ俳優としては経験が少ないなか、妥協せず竹本監督の要求にこたえて素晴らしい演技をしてくれました。

水田さんは現役高校生とは思えない芯のつよさを示してくれました。

高校生を演じる時が一番苦労したようです。水田汐音ではなく近藤凛子になること。
ピアノも素晴らしいですが、魅力的な女優でした。その魅力が溢れるシーンが何ヵ所も心に残っています。

水田汐音、中村拳司は素晴らしい可能性を秘めています。応援よろしくお願いいたします。

苦しさや悲しさを伝えるための方法は「苦しい」「悲しい」と叫ぶことではない。

ふとした視線や表情の変化。芝居、声優のように伝えるために作った声 (それはその世界では必要で素晴らしいものですが) でなく、日常にあるような話し方。

竹本監督の映像芸術ならではのアプローチが「映画らしい映画」を作りあげていきました。」

私も、部分的にそばで見ながら、テレビドラマのように作った声を出した途端、もっと自然に!という言葉をよく聞きました。

セリフを覚えて作った声を出すのでなく、日常をきりとることに、かなりのこだわりを、いろいろな場面で感じました。

撮影前、キャストの代わりに、立ち位置に入って動きを確認する手順も参加したことがありますが、観るのとやるのとでは大違い。

タイミングをあわせるのも、技術だなぁ。。。と改めて感じました。

にしきたショパン」で検索いただき、ご支援をいただければ、と思います。